Tentacles

日本語歌詞

作詞/Haruka


貪るのが止まらず私自身を引き裂く

夜が深くなるにつれて見えぬ闇に向けて触手を伸ばす

ああどうしたら貴方でこの器を満たせるのかしら

飢えてもいないのに口にし続けたい欲望

明るい幻影が朝と共に消え去り

日陰は作られることなく全ては過ぎていく

私はどんなに忘却の中に晒され続けられたかしら

 

滴るばかりの見えない唾液

食欲が矛盾する

内側から抉り出る触手のような骨の牙が求め続けるの

貴方を取り込んでしまいたいと

果てしない気持ちに取りつかれていく

口の中に血肉が溢れ出してもなおも止まらない

 

飢えてもいない感覚と悲しみを伴う終わらぬ盲目の麻痺が

私を内側から覆う

響きを失い動かなくなった肉体から魂が今離れる

果てしない内臓の闇に貴方が欲しいの

 

日が落ちていくにつれ、溢れ出す触手の本能

ただただ貴方を貪り取り込みたい感情が動脈を流れていく

手指が強張り、飢え埋もれた感覚が目覚める

貴方の持つその人格も体温もちょうど良いの

中身としてその形に充分だわ

本能が液体から這い出て動き出していくの

 

罪悪感と満足感に押し潰されながら

最後の頭を残して決まって行われる過食嘔吐

でもまた闇が深まれば

また貴方を食み続けたくなるの

口の中に居続けて欲しいの

 

どうして貴方は黙り続けて私を見てくれないの

吐瀉物の中で貴方はただの汚物となってしまう

私たちは一つに取り込まれたはずなのに

何故すれ違うのを感じるの

 

いつも満たしておきたいの

数年はもつでしょうね

でもきっと意識がある限り転がる骨に飽きるでしょうね

呼吸が割れて

満たされない腹で弄ぶ

いつまで私は貴方の血肉と魂を食べ続けるのかしら

 

悲しみと共に湧き上がる果てしない食欲が

触手のように私を外側から埋める

あふれる唾液が螺旋を描く

私の魂を食べ尽くすまで

貴方と向き合うことが永遠に出来ない