Hallucination

日本語歌詞

作詞/祈山 憂介

 

凍えそうな寒気

鳴り止むことのない耳鳴り

止まらない吐き気

割れそうなほどの頭痛

毎晩繰り返される悪夢

苦しさのあまり声を発することもできない

鎖につながれているように重い体

癒えることのない不眠症

 

笑い出す花瓶

柔らかく溶ける机

蝶の蛹のジャム

右羽を失った鳥がその場で回り続ける

 

お前が死にゆく時のうめき声が頭から離れない

まるで呪いの言葉のように体にまとわりついている

こんな苦しみを味わうことになるなんて知らなかったんだ

お前を殺せば楽になれると思っていた

 

地獄の亡者が何度も切り刻む

精神は錆び付いたペンチで引き抜かれる

体中を虫が這い回る

足は岩のように固まり、腕は灼熱で溶けている

 

逆さに置かれた時計

まばたきをする巨大な眼

爪の上に浮かぶ、妖精の墓場

訪問者を告げるベルが鳴り続ける

 

お前を殺した時の血の臭いが手に残っている

まるで死の香水のように体にまとわりつく

幻覚に苦しみ続ける

お前を殺さなければ、きっと自分が殺されていた

 

壁に挿された幾つものペン

厳重に塞がれた窓

天井から吊るされている引き裂かれた靴

 

お前が死にゆく時の表情が眼に焼きついている

まるで誓いのタトゥーのように体にまとわりつく

幻覚に苦しみ続ける

どうしたらこの苦しみから逃れられるのだろうか